将来への不安が消えない理由
今あなたがが不安を抱えている限り、それがなくなることはないのだろう。
しかし過去に意味を与えるのは現在しかない。
現在の態度が変わらない限り、将来への不安は消えることはない。
私はわりと極端なたちなので、とても気分がいいときには世界の全てが綺麗に見えるのだけど、落ち込んだときには何もかもがどうでもよくなる。
(別にそこまでじゃなくても)過去の同じ出来事を回想したとき、そのときの気分や経験を通してまるで違うように感じることはよくあることだと思う。
例えば自分の身に何か悪いことが起きたとする。私は何も悪いことはしていないのに、どうしてこんな目に遭わなければならないのだろう。とまで思ってしまうような出来事が。その直後はとても落ち込んでしまうかもしれない。
けれどその後、以前と似たようなトラブルが起きたとき、そのときの出来事に遭ったがために、今度はもっと落ち着いて対処できるようになる。
そういうことが起きたとき、あのときの出来事はこの為にあったのかな、前とは異なる目線ついて解釈できるかもしれない。
ちなみに、わたしはこのプロセスをいわゆる学習能力のことだと思っている。すなわち学習能力が高いとは失敗から学ぶことでその後適切な応用ができるようになることでもある。
ちょっと唐突だけど、魔探偵ロキRAGNAROKという漫画のなかでウルドというキャラクターがこんな台詞を言っていた。
未来は過去の集積から成り立つのではなく 現在を観察する事により語る資格を持つのですすなわち……過去は未来に決定づけられるまで虚無なのですわ
この漫画は北欧神話がベースがなっていて、ウルドは運命を司るノルン三姉妹の長女で、未来を司る女神として登場する(実際の北欧神話とは異なる部分もけれど)。
過ぎ去った時間さえも、未来のとある瞬間により意味を持たされるまで何もなかったことになる。
先の見えない将来に対して不安に感じることは多い。
けれど自分の時間を不確定な未来への不安だけで満たすことのないように。
ネガティヴな感情で自分を縛らないように。
人生は後悔するには短すぎるのだから、意味をもたらせるようなものについてだけ向き合って生きていたい。
けれどそれに気付くまでに必要な時間は、決して無駄にはならないのだろう。
自戒の意味も込めて書きたかったこと。